つらい花粉症を克服しませんか


1、2月は花粉症の季節

例年2月の上旬よりスギやヒノキの花粉が飛び始めて、 

花粉症が始まります。 花粉症は皆さまがご存じのように

アレルギー性鼻炎の一つです。 中でもスギ花粉症患者が

最も多く、 人口の16%およそ2千万人いると言われて

います。

2、花粉症にはだれでもなる可能性があります

これまで花粉症にかかったことがないのに、急に発症した、

という方も多くおられます。 これは毎年花粉を体内に取り

込んでいるうちに、 花粉に抵抗しようとアレルギーを引き

起こすIgE抗体と呼ばれる物質の量が、 その人にとって

アレルギー反応を引き起こす一定の量に達した(感作)ためです。

この反応は生体防御の一つである免疫反応を引き起こして

しまい、 過敏に働いてしまいます。 

3、花粉症は生体防御

IgE抗体が一定量以上に達した感作を一度してしまうと、 

体内に侵入してきた花粉をIgE抗体が異物と 

みなし、 免疫反応を起こして花粉を追い

出そうと攻撃します。つまり、 花粉症は

身体に備わっている生体防御システム

過敏に働くために、 花粉を追い出そうと

くしゃみや鼻水といった症状を起こすのです。

4、花粉を飲んで完治させる方法もあります

多くの方は花粉症は薬を飲んでその季節を凌がれると

思います。 しかし薬が嫌な方もみえます。

そういった方には免疫療法もあります。 アレルギー

の原因になるものを徐々に体内に取り込んで、 抵抗力

をつける方法です。 それには下の2種類があり、 

花粉症を唯一根治できる方法です。

(1)舌下免疫療法;スギ花粉を舌の下に滴下して飲み込む方法

(2)皮下減感作療法;スギ花粉を皮下に注射する方法

どちらも花粉が飛散している時期は治療できないので、 

この季節が終わってからの治療になると思います。

5、花粉症は東洋医学では肺・脾臓・腎臓の機能低下

花粉症は東洋医学では脾臓腎臓の機能が落ちて気虚になり、

発症すると考えられます。 肺は湿邪に侵されると痰が溜まりやすく

なり、 鼻水を引き起こします。 脾臓は冷たい物、甘い物、脂っこい

物の取りすぎで侵されやすい臓器です。 その影響が肺の機能に

悪さをします。 腎臓は水を主る臓器なので、 冷たい飲み物

などで機能が弱くなり腎虚となります。 腎虚が水分の制御を

できなくし、 鼻水、涙に影響し、 また元気を主る臓器でも

あるので頭痛などの体調不良にもつながると考えられます。 

6、鍼灸でも症状を軽減できます

鍼灸では東洋医学の考えに基づき肺、脾臓、腎臓の機能を

回復に関係するツボを刺激することで花粉症の症状を軽減

させることができます。 また、 頭と目の周囲に刺鍼する

ことで、 鼻水や頭痛などの対処療法をして軽減させること

ができます。 

花粉症の薬を飲むのが嫌な方はぜひ試してみてください。