冬の高血圧に注意しましょう

1、冬は高血圧になりやすい

冬は寒さの影響で血圧が大きく変動する季節です。 朝目覚めて

布団から出たとき、 暖房が効いている室内から外へ出たとき、

 急な寒さを感じると、 身体は体温を放出しないように血管が

収縮します。その血管が収縮することにより血圧が上昇して

しまいます。

2、自分の血圧を知っていますか。

高血圧は自覚症状はほとんどないので自分では気づかない人が

多く、 また、健診などで高血圧を指摘されても、 放置する

人が多くいます。 しかし、高血圧をそのまま放置していると

動脈の壁に負担がかかって動脈硬化を促進させ、 その結果

狭心症心筋梗塞などの心疾患、 脳出血脳梗塞などの

脳血管疾患を招くことにつながります。

3、高血圧は血管疾患を起こすだけではありません

高血圧は血管疾患以外に、 血液がたくさん行っている

臓器を犯してしまいます。 血液が多く行っている臓器

のなかで疾患になるリスクが高いのが肝臓腎臓です。 

高血圧が肝硬変や腎不全を起こすことがあります。 

又、それらの疾患がなかったとしても、 最後に発症

するのは認知症です。 高血圧の人は、

認知症発症リスクが正常な人の何倍も高いのです。 

高血圧は放置すると怖い疾患をもたらすので放置してはいけません。

4、高血圧の原因 塩分・肥満・ストレス

高血圧の主な原因としては、 塩分・肥満・ストレスがあげられます。

塩分を摂りすぎると血液中の塩分濃度を下げるために水分が増えます。

その結果として血液量が増加して、 血圧が上がります。

また、 高血圧は肥満の人に多く見られます。 肥満になるとインスリン

の働きが悪くなり、 インスリンが過剰に分泌されます。 インスリンは

本来、 血液中の糖をコントロールする働きをしますが、 同時に交換

神経を刺激するために血圧が上がります。

血圧は自律神経すなわち交感神経と副交感神経で、 そのバランスで

コントロールされています。 ストレスや睡眠不足、 不規則な生活は

自律神経の乱れを招き、 血圧をあげる交感神経が優位になり、 血圧

をあげてしまいます。

5、1日の塩分摂取は7~8gがめやす

食事摂取基準では塩分・男性9g未満、女性7.5gと

していますが、 実際は日本人の平均は11.2gと

オーバーしています。 味付けはできるだけ薄味を心がけ

ましょう。 もし摂りすぎたような感じがしたらウオーキング

など運動をしてください。 ウオーキングでは、 できれば

大股、速足を心がけると身体の大きな筋肉をつかい効率が

よくなります。 ぜひ試してみてください。

また、 ご年配の方には寒暖差や食事など気を付けて

あげてください。