春の心身不調に気をつけましょう

1、春は気候の変動とストレスの季節

春はうららかな気候と、新年度が始まっての高揚感、病気とは無縁のように

思える4月、5月ですが、気候の激しい変動とストレスから来る体調不良を

起こしやすい季節でもあります。 

2、4月はストレスを受けやすい季節

4月は新学期や入社、 新しい住所に住み始めたり、 周囲の新しい人との

ふれ合いが始まったりと、 とかく新しい環境に合うことが多い季節で

あります。 気持ちが高揚感などに満たされ、 充実していて意識はして

いないのかもしれませんが、 これまでとは違う慣れない環境にさらされ

ているうちに、 ストレスを溜め込んでしまうことが多々あります。 

こうしたストレスがいろいろな症状を起こして体調不良に陥ることがあり

ます。 ストレスから胃腸の不調や睡眠障害に陥りやすく、精神的な症状に

つながることもあります。

3、自律神経失調により心身の不調を起こしやすい

もう一つ環境で体調に大きく影響するのが、 気温の高低差が大きいこと

です。 この春は季節の変わり目であり、 季節の変わり目とは寒暖の差が

激しい時期を指していいます。 この寒暖差の激しさのため体調を崩しやすく

自律神経を乱れさせやすくなります。 いわゆる自律神経失調症です。

自律神経には、 日中活動時に働く交感神経と夜間やリラックス時に働く

副交感神経があります。 これら2つの神経は体温、汗の調整、呼吸、心臓と

血管などを調整しています。 2つの神経は環境に合わせて通常バランス

を保っていますが、 激しい寒暖の差により調整しきれずにバランスを

くずして自律神経失調症に至ってしまうことがあります。

自律神経失調症により下記の体調不良を引き起こしてしまいます。

(1)頭痛

(2)肌荒れ

(3)めまい、 耳鳴り

(4)倦怠感、 眠気(睡眠障害)

(5)気分が落ち込む

(6)腹痛

4、4月病・5月病は心身のバランス不調です

これらの体調不良が起因して、 さらにストレスが加わり起こすのが4月病です。

この4月病は、やる気が必要以上に出てしまうと心身のバランスを崩して

起こります。 4月病では不安感やイライラ、 アセリ、 憂鬱な気分といった

症状になります。 これに引き続き起ってしまうのが、 5月病です。

5月病の主な症状は下記のようになります。

(1)不安感

(2)焦り

(3)抑うつ

(4)無気力

4月病で必要以上の無理をしていると5月の連休明けに精神的な落差に

より激しくなり、 5月病を招くということが多々あります。

5、疲れたらまずは深呼吸をしましょう

このような4月病や5月病にならないためには、もちろん運動やバランスの

良い食事、 長めの睡眠がいいにこしたことはありません。 それは徐々に

できるものから実行していただくとします。

しかしすぐにできない場合もあるので最低限の次のことを心がけま

しょう。

(1)深呼吸

  疲れたと思ったらまず深呼吸をしてください

  深呼吸は副交感神経の働きを促し、 体調を整えます

(2)休憩をとる

  頑張ったあとには日中でも、数分でもよいので休憩をしましょう

  休憩は日中だけではなく、 ぬるめのお風呂に長めにつかったり、

  照明を落とした部屋で静かな音楽でも聴きながらゆっくりすごし

  てもよいです。 また、ゆっくり散歩なども効果的です。

  最近散歩にでていない方はまずは散歩に出てください。