肩こり
頭の重さは5~6kgもあります。その頭を支えているのが
首と肩です。日本人は欧米の人と比べると頭が重い割に
首から肩の骨格や筋肉が脆弱なので、肩こりを起こしやすい
のです。
肩こりの原因は次の4大原因によるところが多いと言われて
います。
①同じ姿勢 ②運動不足 ③眼精疲労 ④ストレス
これらの原因により、下記の現象が発生してきて肩こりに
つながります。
1,血行が悪くなる
2,筋肉を硬くする
3,末梢神経が刺激される
1,同じ姿勢が血行を悪くする
デスクワーク、長時間の運転で多くの方は頭を少し前に
出す姿勢になったり、両肩を前にすぼめる姿勢になったり
します。このような姿勢を続けることで首から肩の筋肉に
緊張性の疲労が生じて、血行が悪くなり、肩こりを起こします。
その時、肩の筋肉の中では酸素が不足して、疲労物質が
作られています。そうすると筋肉が硬くなり、肩こりを
感じるのです。つまり特定の筋肉ばかりを使い、同じ姿勢を
続けることが肩こりにつながるのです。
2,血行不良が筋肉を硬くする
同じ姿勢を続けた筋肉が硬くなり、近くを通る血管を圧迫して
血行を悪くしてしまいます。すると筋肉の中に発生した疲労物質
が流れていかず、筋肉内に溜まってしまいます。また、筋肉に
必要な酸素も届かなくなり、酸素の量が減り、疲労物質と共に
筋肉をさらに硬くしてしまいます。その結果ますます肩こりを
感じるようになります。
3,末梢神経もダメージを受けます
疲れて硬くなった筋肉や、溜まった疲労物質等の刺激によって
近くを通る末梢神経は圧迫されたり、刺激されることがありま
す。末梢神経は痛みやしびれを脳に伝える神経であるので、
圧迫されたり刺激されたりすると、それがジーンと感じたり
違和感を感じたりします。それがコリや痛みとして感じられる
のです。
4,肩こりの改善には
肩こりを起こしているこれらの原因や現象を改善するには、
鍼灸が一番だと信じて私は疑いません。その理由として、鍼灸
には下記の作用があり、それが肩こりの原因を改善に向かわせ
るためだと考えています。
(1)鍼の刺鍼により、その周辺は血管が拡張され、血行が改善
する
(2)緊張している筋肉を弛緩させる
鍼の刺鍼により、その周辺は血管が拡張され、血行が改善して
痛みを起こしている疲労物質などを流していきます。
また、疲れて硬くなった緊張している筋肉を鍼の刺激によって
弛緩させ、ほぐしていきます。鍼は皮膚を通して作用するので
はなく、筋肉に直接はたらきかけるので、効果が高いと言えま
す。これらの理由により、鍼灸が一番効果的だと信じています。
0コメント